森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真に美しい所作とは」
2021.08.27
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真に美しい所作とは」
折り目高(おりめだか)という言葉があります。「衣服の折り目が、くっきりと高く現れていること。また、そのさま」であり「立ち居振る舞いのきちんとしていること。礼儀正しく堅苦しいこと。また、そのさま」(デジタル大辞泉より抜粋)という意味です。
折り目高は、古い言葉であり、過度に格式張っているという印象がありますが、それでも、礼儀作法が行き届いているという点については評価されるべきです。
そして、適切なコミュニケーションを維持するには、礼儀だけでなく、マナーやモラルも身につけなければならないのです。
ちなみに、礼儀とは、相手に対して敬意を表すことです。上下関係は言うまでもなく、あらゆる他人を敬うことは、より良い人間関係の基本なのです。
これに対して、マナーは行儀作法という言葉に置き換えれば分かりやすいでしょう。食事のマナーなどのように、伝統的に確立されたやり方であり、相手に対する敬意とは関係なく、それを守ることはあくまで自分自身の問題なのです。
そして、モラルは道徳という言葉に置き換えられます。それは、礼儀やマナーなどの行動に表れる前の、心の問題を指すのです。もちろん、上辺だけのテクニックで礼儀やマナーを実践することは可能ですが、それでも、モラルの低さというものは、無意識のうちに煙草の吸殻やごみのポイ捨てなどをしてしまうように、自然と滲み出るものなのです。
折り目高は、美しいものです。そして、真に美しい所作というものは、正しい礼儀やマナー、モラルによって、身につけられます。それは、間違いなく人格に対する評価につながることを肝に銘じておきましょう。
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