羅万象から学ぶ人生羅針盤「中身のない発言に振り回されない」
2022.05.08
羅万象から学ぶ人生羅針盤「中身のない発言に振り回されない」
時流に乗ることにばかり敏感になり中身が伴わなくなっている学問を「騒(ぞめ)き学問」と言います。騒(ぞめ)くとは、ワイワイ言いながら浮かれている様を表しているのです。そんな「騒(ぞめ)き学問」に携わっている学者は、まさに「騒(ぞめ)き学者」でしょう。
一般に、学者として成功するには、誰も手掛けていないことを研究テーマにすることだと言われています。なぜなら、それだけで自動的に第一人者になれ、地位や名声を得る近道だからです。そのため、その研究テーマに意味があるか、ひいては世の中のためになるかといった問題は二の次とされがちなのです。
しかし、誰も手掛けていないことであれば、未知の世界から新たな発見をして、それが巡り巡って世の中の役に立つこともありますが、時の政権のイデオロギーに支配されてしまうと御用学者となってしまい、その発言のすべては利益代弁者の「騒(ぞめ)き」以外の何物でもなくなるのです。
研究者や専門家の発言をみても、その属性の利益代弁者であるかのようなものが散見します。また、突拍子もない発言をすることで、マスコミにおける注目を集め、今後の仕事につなげようとする人もたくさんいます。つまり、「騒(ぞめ)き学者」たちによる、自分の地位や名声を確保するために行う発言ばかり聞かされては、何が真実なのかまったくわからなくなってしまうのです。
門外漢であるジャンルにおいては、自分で正邪の判断を下せられないため、あらゆる当事者の発言を鵜呑みにしてはいけません。「この人の立場や経歴は何か」「なぜそのようなことを言うのか」を冷静に客観的に分析して、中身のない発言に振り回されず、真実にたどり着いてください。
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