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森羅万象から学ぶ羅針盤「恋人のように思う」
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森羅万象から学ぶ羅針盤「恋人のように思う」

2022.07.30

森羅万象から学ぶ羅針盤「恋人のように思う」

 よく料理人は「恋人に食べさせるつもりで料理を作れ」と言われて修業しています。しかし、「恋人のため」は、料理に限らず、あらゆる仕事に言えることなのです。

 ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏の言葉に「ウイスキーの仕事は私にとっては恋人のようなものである」とし、「恋している相手のためなら、どんな苦労でも苦労とは感じない。むしろ楽しみながら喜んでやるものだ」があります。

 恋人は、寝ても覚めても頭からその顔が離れることがなく、そのくらい意識してしまうものです。そして、何かしてあげたいという気持ちになり、ひたすら相手のためになることを考えるようになります。

そしてもし、お客さまに、恋人を思うように接することができれば、四六時中「お客さまが喜ぶことは何か」と思い続けることはできます。そして、その気持ちは必ず伝わり、確実に成果に結びつきます。

 また、手掛けている仕事が、「これをするために生まれてきたんだ」と、運命の恋人に出会ったような気持ちで見つけた仕事なら、どんな苦労も厭(いと)わないはずです。それは、恋人に尽くす気持ちとまったく同じで、まさに恋人に認めてもらいたいという思いで臨むので、「恋しい仕事」は、「好きな仕事」よりも、その熱度が一段階も二段階も上であると言って良いでしょう。

 そんな「恋しい仕事」でも、決して独りよがりになることなく、必ず相手の気持ちになり、そこからスタートすれば、すべての行動が順調に回っていきます。まさに、恋人のように思うことが様々な成功、幸福を導き出してくれることを肝に銘じておきましょう。

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