森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一番大切なものを見失わない」
2023.01.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一番大切なものを見失わない」
『論語』に「一を以って之を貫く」という言葉があります。これは一見すると、「一度決心したら、どんな苦難に遭遇しても挫けることなく、目的を達成する」という意味に捉えがちですが、実はそうではないようです。
ここで言う「一」とは、この世の中で一番大事なものであるという意味が正解です。そしてそれは言うまでもなく、他人に対する愛情に他なりません。
例えば、「これを絶対やりきると決めた。そのためならどんな努力や苦労も惜しまない」という信念を貫く場合、確かにそれは素晴らしい考えだと思いますが、その過程でもし、家族をはじめ他人が犠牲になって、その結果目的が達成されたとしても、果たして素晴らしいことなのでしょうか。
これは少なくとも、これまでに何度もご案内してきた、私の会社・躍進で提唱している基本哲学精神の「躍進5原則」に反するものです。自分の周りを囲んでくれている家族、お客様、社員仲間、協力業者、仕入先に対する「五方良し」が実現しなければ、それは少なくとも躍進のビジネスではありません。
この「五方良し」を達成するのは、前述の通り他人に対する愛情です。愛情が欠如すれば、他人を犠牲にすることに対して何の躊躇もしなくなり、その結果、人として一番大事なものを見失うことになるのです。
そしてそれは、間違いなく自分に対する不幸として跳ね返ってきます。それだけではなく、世の中の混乱の根本でもあるのです。
「一を以って之を貫く」の真の意味は、愛情という一番大事なものを見失うことなく、全人類への惜しみない愛情をもって自分の果たすべき使命責務を完遂することと心得ましょう。
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