森羅万象から学ぶ人生羅針盤「エビデンスを公開できないのなら」
2024.06.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「エビデンスを公開できないのなら」
健康本の類(たぐい)で、医者でもない一般人が、自分の体験をいかにも万民に通用するように書いてあるものを時々見かけますが、その著者はどういった形でエビデンスを開陳してくれるのでしょうか。
これは芸能人にも多く見られます。よく分からない体操や食事法、呼吸法などを本にまとめ、自分自身の知名度を利用してマスコミを使って宣伝していますが、大抵1年でブームが終わり「あの健康法は今どこに?」となるようです。
健康本に限らず、一部の実用書の類には、個人的な経験談や、それまで誰も気付いていなかったように見せかけた「上手い手」を紹介したものもあります。言うまでもなく、そのすべてが必ずしも他人に適合しません。むしろそういうケースにマッチするほうが稀で、単なる偶然であると理解した方が正解です。
しかしもし、100のうち仮に1つでも納得できる示唆があれば、それを元に自分なりに演繹(えんえき)してみてください。そしてその1つを種に100の応用を見つけ出すように心がけましょう。
但し、あくまで自分自身のためだけに活用するようにしなければなりません。なぜなら、専門家でもなくエビデンスも公開できないからです。
作家の吉川英治氏の言葉通り、確かに「我以外皆我が師」ですが、思い込みの激しさが原因して他人を巻き込めば、法的・道義的責任は免れないことだけは肝に銘じておきましょう。
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