森羅万象から学ぶ人生羅針盤「お酒と野暮」
2025.08.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「お酒と野暮」
以前、現在では様々なハラスメントが指摘される世の中になりましたが、そんなハラスメントの第1号がセクシャル・ハラスメント、いわゆるセクハラだったことをご案内しております。
セクハラは平成に時代が移って間もなく誕生した概念でしたが、それ以前は野放しだったのです。オフィスで若い女性社員がコピーを取っていると、後ろを通った男性社員が平気で女性社員のお尻を触って通り過ぎるなんて当たり前だったのです。
特に社員旅行などは酷いものでした。お酒で酔った男性社員がやりたい放題で、女性社員がそれを上司に訴えても、「それは彼がやったんじゃない。酒がやったんだ」「お酒の席で起きたことを大げさに言うのは野暮だ」とか言って無視するどころか、逆に女性社員がたしなめられていたのです。
ちなみに野暮とは様々な意味がありますが、融通が利かず無粋で洗練されていないことを指すようです。ならば、男性社員が酒席で女性社員に不埒(ふらち)な行為に及んでいることを認めるために使うのは完全に誤用です。
それに前述の「それは彼がやったんじゃない。酒がやったんだ」が認められるのなら、飲酒運転で人を轢き殺しても酒に責任転嫁でき無罪になるでしょう。しかしそのようなことはありません。それどころか、野暮かどうかなどという次元の話ではなくなり、犯罪として取り扱われます。
現在では、アルコール・ハラスメントも浸透し、お酒の席での振る舞いに対しても厳しくなりました。それを野暮というのであれば、お酒とは縁を切ったほうが良いでしょう。
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