森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「三場を乗り越える」
2026.08.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「三場を乗り越える」
フランスの詩人ジャン・コクトーは、「青年は決して安全な株を買ってはならない」と語ったといいます。
これは投資の話ではありません。人生において、安全な道ばかりを選び、失敗や苦労を避けていては、人間は大きく成長できないという戒めでしょう。
昔から「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言われます。私は歳を重ねるほど、この言葉の重みを感じます。
人生には、避けて通れない「三場」があります。
「修羅場、土壇場、正念場。」
修羅場とは、混乱や理不尽の渦中で自分が試される時。
土壇場とは、逃げ道も時間もなく、即断即決を迫られる時。
そして正念場とは、その一念、その決断、その行動が未来を左右する時です。
人生も仕事も、順風満帆な時に人間の真価は分かりません。
苦境に立たされた時、何を考え、どう決断し、どう動くか。そこに、その人の生き様が現れます。
私自身、これまで幾度となく「三場」に遭遇してきました。その時は「なぜ自分が」と思うこともありました。しかし振り返れば、逃げずに乗り越えた一つひとつが、自分を鍛えてくれた人生の道場でした。
修羅場は「胆力」を磨き、
土壇場は「決断力」を鍛え、
正念場は「覚悟」を育てる。
そして厳しい現実の中でこそ、人への感謝、仲間のありがたさ、自分の未熟さにも気づかされます。
森羅万象すべてが師であるならば、苦境もまた師です。むしろ逆境という師ほど、厳しく、深く、人間を鍛えてくれる存在はないのかもしれません。
だから私は、三場から逃げない。
逃げれば「苦労」で終わる。
向き合えば「経験」になる。
乗り越えれば「自信」になる。
そして、その経験を誰かのために生かせば「使命」になる。
三場は人生の崖ではない。
自分を一段高みへ押し上げる、成長の登竜門である。
今日もまた、目の前の一場から逃げずに挑もう。
その一歩が己を磨き、やがて未来を切り拓く「背中」になるのだから。
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