森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心配を払拭する」
2026.08.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「心配を払拭する」
作家・武者小路実篤氏は、
「心配しても始まらないことは、心配しないほうがよい」と述べています。
確かに、まだ起きてもいないことをあれこれ想像し、不安に心を奪われるだけでは何も前へ進みません。古代中国の故事「杞憂」のように、天が落ちてくることまで心配していては、今日という大切な時間を失ってしまいます。
しかし私は、心配そのものが悪いのではないと思っています。
心配とは時として、「何かに備えよ」という心からの警報です。大切なのは、その警報に怯え続けることではなく、感じた瞬間に「では、今できることは何か」と考え、行動へ移すことです。
心配を払拭する一番の方法は、心配しないことではない。先手を打つことです。
起こり得ることを想定し、最悪にも備え、解決への選択肢を一つでも多く持っておく。準備を重ねれば、不安は少しずつ覚悟へ変わります。そして覚悟して動けば、心配はやがて安心へ変わっていきます。
人生も仕事も同じです。
家族、社員仲間、協力業者、仕入先、お客様・地域社会――自分だけでなく、大切な人たちへ影響が及ぶ可能性があるなら、「何とかなるだろう」と楽観して放置してはいけません。
仕事であれば、取引先の経営状態を把握し、代金回収に細心の注意を払うことも必要不可欠な「心配」です。それは臆病なのではなく、周囲を守る責任であり、経営者としての備えなのです。
だから私は、心配事が生まれたらこう考えます。
心配する暇があるなら、動こう。
動けば課題が見える。
課題が見えたら、即改善する。
心配を心配のまま抱え込まず、備えと行動の力へ変えていく。
人生とは、まだ来ぬ明日に怯えることではありません。
今日という一日で、明日の心配を一つずつ払拭していくこと。
単なる「心配するな」ではなく、
心配 → 備える → 先手を打つ → 即行動 → 即改善 → 心配を払拭する
特に私は、
「心配を払拭する一番の方法は、心配しないことではない。先手を打つことです。」
心配もまた森羅万象の一つの師。心配から逃げるのではなく、そこから何を感じ、何を学び、どう動くか。まさに感即動ですね。「時は命なり」「一日一生」。
心配に命の時間を奪わせるのではなく、心配を未来を拓く力へ変える。
それもまた、森羅万象から学ぶ人生の智慧ではないでしょうか。
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