森羅万象から学ぶ人生羅針盤「カッコ悪いことをやらない」
2021.07.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「カッコ悪いことをやらない」
著名な舞台演出家である蜷川幸雄氏の娘で、写真家、映画監督として活躍している蜷川実花氏は、その生き方のポイントとして、「カッコいいことをやるのではなく、カッコ悪いことをやらない」と述べています。
ここで言うカッコ悪いとは、姿かたちが洗練されていないという意味ではありません。自分を客観視した場合、恥ずかしい言動をしていることがカッコ悪いのです。あくまで自分に対して恥ずかしくないかということなのです。
カッコ悪いことをしないためには、何事にも真摯でなければなりません。物事の手を抜いたり、平気でうそをついたり、約束を破ったり、ドタキャンしたりすることは、恥ずかしいことです。
さらに、たばこのポイ捨てをはじめ、公共の場において大声で品のない話をすることなど、マナーに欠けた行動も、極めて恥ずかしいと言えましょう。
そして、最も恥ずかしいことは、弱い者いじめをすることです。最近は、お客さまからの悪質なクレームや理不尽な要求によるカスタマーハラスメント、いわゆるカスハラが社会問題になっています。
小売店や飲食店などにおいて、必要以上にクレームを言う人がいますが、それはただの弱い者いじめに過ぎず、人として恥ずかしく、カッコ悪い姿であることに間違いありません。
カッコいいことに関心が向いてしまうのは仕方がないでしょう。しかし、そればかりを追求していては、いつまでも「背伸び」をし続けなくてはなりません。それでは、必ず無理が出て、いずれ破綻してしまうでしょう。
カッコいいことをやる必要性はありません。カッコ悪いことをやらないようにすれば、等身大の自分であり続けられ、さらに自分を磨くことになるのです。
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