森羅万象から学ぶ羅針盤「和と同の違い」
2020.10.15
森羅万象から学ぶ羅針盤「和と同の違い」
論語に「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」があります。
君子は、人々と調和しますが、いわゆる「仲良しクラブ」みたいな付き合いをしません。
一方、つまらない人は、「仲良しクラブ」はつくっても、他人と心底から打ち解ける関係をつくることはできないという意味です。
このように、和と同には、一見同じような意味の文字に見えても、本質的にまったく違う意味が込められているのです。
和は、調和だけでなく、協和、共和にも用いられる文字です。
和することで、お互いを尊重し、同等に主張ができ、議論しあえるからです。
和には、自立と、他者への尊敬と感謝が込められているのです。
一方、同は、確かに同志、同士などの熟語に用いられることもありますが、付和雷同のように、烏合の衆が自分の意見を持つことなく、キョロキョロしながら、ただ流れに流されるだけという意味に用いられることがあります。
はっきり言えることは、和の関係だと、お互いを高めあうことができます。そして、つながりが深くなり、一体感が生まれます。
一方、同である場合、いつまでたってもお互いを成長させることもなく、その場限りの関係性で終わってしまうことにもなりかねません。
やはり、平素から人間関係には、注意を払うべきでしょう。
「この人となら、和せる。しかし、この人とは、同じて終わりだ」と、センサーを働かせておくべきでしょう。
そうすることで、自分自身の大きな糧となる人間関係が構築できるのです。
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