森羅万象から学ぶ羅針盤「先入観を捨て発想の幅を広げる」
2020.10.15
森羅万象から学ぶ羅針盤「先入観を捨て発想の幅を広げる」
先入観に囚われて、自由な発想ができないでいる人は、多くいると思います。
イギリスの哲学者・ベーコンは、そんな先入観を「イドラ」として、4つに分類しました。
1つ目は「種族のイドラ(先入観)」です。
人間が元々持っている知性や感覚です。
例えば、人間の目には、光を赤、緑、青の3原色しか認識する細胞しかありません。
しかし、鳥類の目には3原色のみならず、紫外線を感知する細胞があります。
ですから、我々が見ている色が、ものの正しい色彩であるかどうかわからないのです。
2つ目は「洞窟のイドラ(先入観)」です。つまり、個人の思い込みです。
狭い洞窟に鎖でつながれた囚人が、洞窟の中から外の世界を見ているかのように、人はそれぞれ異なる経験によって、さまざまな考え方が形成されます。
そうなると、自分のこだわりで、物事を自分の都合の良いように解釈してしまう傾向がみられるようになります。
3つ目は「市場のイドラ(先入観)」です。
ネットで流される噂話や、口コミを鵜呑みにしてしまうという思い込みです。
4つ目は「劇場のイドラ(先入観)」です。
伝統や権威と結びついた意見は、常に正しいという思い込みです。
極力先入観を排して考えられるようになるためには、自分の考えを客観的に見ることが必要です。
そのためには、自分が考えたことの結論と、その根拠を、イドラに照らし合わせ、偏っていないかを検証してみてください。
一定の方向に思い込みがあって、真実を見失っていることに気づけば、それを修正することによって、発想の幅がグンと広がります。
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