森羅万象から学ぶ人生羅針盤「先入観と固定観念を脱する」
2022.09.07
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「先入観と固定観念を脱する」
プロ野球の野村克也監督は「先入観は罪。固定観念は悪」と指摘しています。この2つに囚われてしまうと、一歩も先に歩むことは出来ず、既成の価値観を破って新しいことを行うのは不可能になってしまいます。
まず、先入観というのは、物事に臨む前から抱いている答えのようなものです。
例えば、一度も特定の国の外国人に直接会ったことがないにも拘わらず、既に悪意や敵対心を持っている人がいます。それは言うまでもなく、それまでに集めた知識や情報がもたらす先入観なのです。
一方、固定観念とは、頭にこびりついた特定のイメージと思えば良いでしょう。例えば、昭和の時代は「緑茶は温かい飲み物である」という固定観念がありました。しかし、現在では冷えた緑茶も美味しく飲めるものであることを、多くの人が認識しております。
これを踏まえて、礼儀やマナー、道徳ならいざ知らず、客観的評価が定まっていないものに対して、口癖のように「○○というのが常識です」というのは無責任だと思います。何をもって常識とするかという判断が間違っている可能性もあるからです。
例えば、ビジネスの世界では「先月までずっと成績最下位であった人間が、今月から急に成績トップになれるはずはない」という先入観や、「どんな営業でも必ず足で稼ぐもの」という固定観念は、決して常識などではないのです。
改めて、本当に正しい物事、新しい考えに基づく行動は、そんな先入観と固定観念を脱した後にスタートすることを忘れないでください。
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