森羅万象から学ぶ人生羅針盤「丸暗記を実践する」
2023.05.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「丸暗記を実践する」
特別連載『自己超越の十訓』の第7回目のテーマは、「丸暗記を実践する」です。非常に地味で面倒くさいけれど、これほど単純で効果的な学習方法はないことを、多くの先人、著名人たちが証明しています。
もちろん、意味のないものを丸暗記してはダメです。丸暗記して意味のある対象をきちんと選別し丸暗記することに意味があるのです。内閣総理大臣を務めた田中角栄氏は、六法全書を丸暗記して、50以上の議員立法を成立させたといいます。
つまり、自分の身にまとえる、自分の血肉にできる物事の丸暗記を実践するのです。多くの有名小説家が、自分が憧れている作家の作品を丸暗記する修業をしたのは、作品からその作家のエッセンスを取り入れたいためなのです。
憧れの作家の作品の文章構成やリズム、言葉のチョイスが、頭の中で繰り返し蘇ってくるので、最初は物まねになってしまかもしれません。しかし、様々な物事を丸暗記することは、いずれ「守破離」を呼び起こすのです。
「守破離」は、元々剣道や茶道などで修業における段階を示したもので、「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階であり、「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階です。そして、「離」は、1つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階とされています(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
まさに、様々に丸暗記することからの「守破離」こそが、無意識に自己超越を起こす典型例であることを肝に銘じてください。丸暗記は本当に辛いですが、そこから学んだこと以上の発見を得ることで、自己超越できることをしっかり認識するのです。
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