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「感謝なくして成果なし」
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「感謝なくして成果なし」

2023.12.20

~私の人生を支えた信条~
「感謝なくして成果なし」
株式会社躍進 代表取締役会長 笠井輝夫
私の人生は、あらゆるものへの感謝で成り立っていると言っても過言ではありません。
 その最たるものが、二〇一二年十一月に発症した脳内出血が最悪の事態に至らなかったことです。発症した箇所が右脳であったため、利き腕の右手は動き、言葉も以前と変わりなく明瞭に話せることで、「神様、仏様が、ビジネスマンとしてまだまだ頑張れ!」と励ましてくれているように思い、深く感謝した次第です。
その二年後の二〇一四年十二月には肝臓癌が発見されましたが、これも名医のご尽力で生還を果たすことができ、「まだ生かせてもらえるんだ」と、心の底から感謝しました。
脳内出血の後遺症で障がい者になってしまいましたが、現在も日々溌溂と現役の経営者としてビジネスに臨んでいられることに感謝しない日は一日たりともありません。
 受注においても、数ある業者の中から躍進を選んでくださったお客さまへの感謝、その仕事をしてくれる躍進の社員仲間、仕入先、協力業者への感謝、そして自分たちを陰で支えてくれる家族への気持ちがなければ、人は傲慢になります。
 そして、一歩下がって世の中を見渡せば、多くのインフラが整備されているため、我々は安心して仕事ができ生活が送れるのです。そんな人たちに感謝しないわけありません。
例えば道路工事に携わる人たちが、数多くの現場で立派な道路を完成してくれるから、そんな道路を利用して現場を行き来することができ、運送業者は確かな輸送サービスを実行して、スピーディーで間違いのない配送業務が実現できるのです。そのおかげで小売り御者は、届けられた様々な商品を販売し、地域の生活を支えて人々を豊かにしています。
 私は日々投稿しているブログ『森羅万象から学ぶ羅針盤』において、松下幸之助氏の「経営者として、上司として、命令口調で指示を出しているが、心の底では『頼む』『お願いする』『祈っている』という気持ちがなければならない」という言葉をご紹介しています。
 社長や上司が、部下に「頼む」「お願いする」「祈っている」と思う理由は、責任感を持って自主的に動き、成果を出してほしいという気持ちです。こうすることで部下は成長し、信頼関係も構築できるからです。間違っても「人を使っている」「仕事をさせてやっている」という気持ちを持つべきではありません。人にはお願いし、仕事をしていただいているという、「感謝なくして成果なし」という言葉を忘れないでください。

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