森羅万象から学ぶ人生羅針盤「大器小用にはさせない」
2025.06.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「大器小用にはさせない」
以前、部下には自分の強みを正確に自覚させ、それを発揮できる分野に能力を集中させるべきであることをご案内しました。これは好き嫌いと関係なく、自分が最も実績を残せそうな分野に注力させるという適切な優先順位の決定です。
自分の強みを知るために、著名な企業経営者の講演を聞いたり、サクセスストーリーを書いた本を読んだりして、自分の強みになると思い込みそのまま真似しても、同じように成功した例(ためし)はありません。
私は、著名人の講演や著書に触れた時、自分の会社・躍進においても、必ず躍進流にアレンジして用いてきました。そうしなければ画餅に終わるからです。
むしろ第三者に指摘してもらうなどして、自分の強みを自覚させないと、ビジネスシーンでまったく機能しない存在になってしまいます。なぜなら、社員自身が自分の強みを知らないケースが多いことも事実だからです。
確かに人間は、自分のことを自分が一番知らないことが多いと思います。そのためには、他人の力を借りて自分の強みを知る努力だけは継続しましょう。そして、その人の強みを生かした適材適所を実現するのです。
これについて、会社と本人の双方が気付かないままだと、大器小用(すぐれた才能を持つ人物を低い地位においてつまらない仕事をさせ、その才能を生かさないこと―精選版 日本国語大辞典より抜粋・要約)のオンパレードになってしまうことだけは忘れないでください。
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