森羅万象から学ぶ人生羅針盤「子供は試練であり喜びである」
2025.06.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「子供は試練であり喜びである」
イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは、「子供は苦労を和らげる。しかし不幸を一段と辛いものにする。子供は人生の煩(わずら)いを増す。しかし、死の思いを和らげる」と述べています。
格闘家の前田日明(あきら)氏は、49歳で子供ができました。現役の格闘家を経て、現在は格闘技団体のプロデューサーを務めながらも、決して満足することはなく、それまで後ろ向きになりがちな日々を送っていたと言います。
しかし我が子を腕に抱いた瞬間に、すべての物事に対して前向きになれたと言いました。今背負っている苦労が己を強くすることを知り、「子供の力ってすごい」としみじみ語っていました。
それでも、勤務先が倒産したり、自身がリストラされたりして家族を経済的な困窮に陥れることになった時、「子供に惨めな思いをさせるのは耐えられない」と自分を責め続け、辛さが何倍にもなるものです。
さらに子供は、往々にして親の期待通りに育ってはくれません。そんな姿を見るにつけ、「この子はこれからどんな人生を歩むのだろう」と、心配すること自体が煩(わずら)わしくなってしまうものです。
しかし息を引き取る時に、人生にいろいろあっても子供に対して、「生まれてきてくれてありがとう。後は頼む」と感謝することができます。それで浮世への未練を断ち切れ、死の思いを和らげてくれるのです。
まさに子供というものは己に課せられた試練であり、同時に喜びである証拠です。このことを胸に刻み改めて子供の顔を見てください。きっと違った顔に見えると思います。
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