森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の善人との出会いを大事にする」
2025.06.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の善人との出会いを大事にする」
作家・画家として活躍した武者小路実篤氏は、「本当の善人は極めて少ない。しかし確かに実在している。ただめったに出会えないだけだ」と述べています。分かりやすく例えるならば「本当の美男美女は極めて少ないが実在している。(芸能関係者でない限り)めったに出会えないだけだ」と同じです(笑)。
確かにその通りです。一番多いのはそれほど善人でもなければ悪人でもないタイプ、もしくは時と場合によって善人になったり悪人になったりするタイプです。
これには2つの理由があります。まず1つ目は、人間は言うまでもなく、善悪の両面を持っていて当たり前の存在だからです。芥川龍之介の短編小説『蜘蛛の糸』では、大泥棒の極悪人である主人公が、蜘蛛の命を救ったことが描かれており、どのような人間にも一つまみの程度の良心があることを示しています。
そして2つ目は、善と悪はそれを評価する人によって正反対の結論に至ることです。その最たるものが戦争です。民族紛争、宗教弾圧などが発端で起こる戦争は、まさにどちらも「正当性は我にあり」と思っているのでしょう。
こんな世の中が普通なのです。しかしそれでも、「この方は仏様の化身なのではないか」と思えるような真の善人に出会うことがごく稀にあります。当然ながらそばにいるだけで清々しい気持ちになります。
しかし前述のように、めったに出会えないのです。それでも真の善人と出会えたら、それをとことん大事にして、決して離れないようにしましょう。間違いなく多くの学びを得ることができ、人生をより豊かにしてくれるからです。
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