傾きと共に生きる
2025.10.25
【傾きと共に生きる】
――左半身不随の私が姿勢に込める祈り
13年前、私は左半身不随という現実と向き合うことになった。 それ以来、日々の暮らしの中で、身体の傾きと共に生きている。
左手の重みで、気づけば身体は左へと傾いていく。 それを支えるために、左肘を肘掛けに置き、 そして、へその下――丹田に意識を集めて、 自分の軸を保とうとする。
この姿勢を意識し始めて、もう13年が経った。 リクライニングの会長椅子を手放し、 あえて普通の椅子に座ることを選んだ。 それは、快適さよりも“整えること”を選んだということ。 自分の内側にある静けさと、誠実さを大切にしたいと思ったからだ。
けれど最近、ふと気づいた。 また楽な姿勢に戻りつつある。 右側に頼り、左の存在を忘れかけていた自分がいた。
だから、もう一度立ち返る。 左手に「今日も一緒にいてくれてありがとう」と心で語りかけ、 丹田に意識を置き、静かに座る。 姿勢は、私にとって“信頼の表現”であり、“祈りの形”でもある。
左右対称ではない。 けれど、この傾きもまた、私の生き方の一部。 非対称の中にこそ、私の美しさがあるのだと、 ようやく受け入れられるようになってきた。
これからも、日々の中で姿勢を整え、 静けさと誠実さを軸に、堂々と座り続けたい。 この記録が、同じように揺らぎながらも前を向こうとする誰かの、 心の姿勢を整えるきっかけになれば、こんなに嬉しいことはない。
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