森羅万象から学ぶ人生羅針盤「一般人でよかった」
2026.03.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「一般人でよかった」
少し前に、特別会計(令和8年度予算案:約440兆円)について、この分野に詳しい友人の言葉をご紹介しました。その際、彼はふと「自分は一般人でよかった」とも語っていたのです。
というのも、「政治家やジャーナリストが特別会計に踏み込むと、とんでもない厄災に見舞われる」という、いわば都市伝説がまことしやかに語られているからです。
彼はこう言います。
「この噂はネット上でも広く流布している。私のような一般人が騒いでも何の影響もないが、政治家やジャーナリストのように影響力を持つ立場になると、不思議なことに特別会計の“と”の字さえ口にしなくなる」
実際、元俳優が代表を務めるある野党は、結党当初から「消費税廃止」を掲げてきました。しかし、代替財源を問われても、「特別会計の見直し」に踏み込むことはありません。そのため、前述の都市伝説が、かえって現実味を帯びて感じられるのも無理はないでしょう。
この友人が特別会計の存在を知ったのは、小泉内閣の初期の頃です。当時の財務大臣は、“塩爺”の愛称で親しまれた塩川正十郎氏でした。
塩川氏は、あるテレビ番組で関西弁のままこう語っています。
「金ない、金ない言うてるけど、あるやないか。こんなん母屋(一般会計)でお粥すすっとるのに、離れ(特別会計)でうな重食うとるようなもんや!」
友人はこの発言をきっかけに特別会計の存在を知り、その使途の不透明さや、そこにまつわる“穏やかならぬ噂”の存在にも触れることになります。
そして彼は、冒頭のように「自分は一般人でよかった」と語る一方で、こうも付け加えました。
「しかし、国のことを思えば笑ってばかりもいられない。一般人としてできる範囲で政治を学び、必ず投票に行こう」
ここに、ひとつの大切な示唆があります。
「一般人でよかった」という言葉は、単なる安堵や諦めではありません。しがらみに縛られない立場だからこそ、自由に知り、考え、選択できるという“責任ある特権”を意味しているのです。
影響力が小さいということは、同時に、誰にも縛られず真実に向き合える立場でもあります。その一人ひとりの意識と行動こそが、やがて大きな流れをつくっていくのではないでしょうか。
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