森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「闇を知る人ほど、光の尊さを知る」
2026.09.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「闇を知る人ほど、光の尊さを知る」
作家・小林多喜二氏は、「闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光の有難さが分かるんだ」と述べています。
人生には、できることなら避けたい「闇」があります。病、挫折、失敗、別れ、経済的苦境――。しかし私は、闇とはただ忌み嫌うものではなく、光の尊さを教えてくれる人生の師でもあると思っています。
私自身、2012年11月に脳内出血、そして2014年12月には肝臓がんを患い、二度、死の淵に立ちました。
当たり前に迎えていた朝が、決して当たり前ではなかった。目が覚めること、人と語れること、家族と過ごせること、仕事ができること。その一つひとつが、実は有難い奇跡の連続だったのです。
闇を知ったからこそ、日常という光が見えるようになった。
だから私は、「時は命なり」「人生二度なし」「一日一生」という言葉を、単なる人生訓ではなく、自らの命で噛みしめています。今日という一日は、二度と戻ってきません。ならば、今日をどう生きるか。その積み重ねこそが人生そのものです。
人生の闇は病だけではありません。思うようにならない仕事、人間関係、失敗や挫折もあるでしょう。しかし、順境だけでは気づけないものがあります。
逆境は知恵を授け、失敗は改善を教え、苦労は感謝を深くする。
まさに「彰往考来」です。過去の出来事そのものは変えられなくても、そこから何を学び、今日をどう生きるかによって、過去の意味は変えることができるのです。
暗闇の中では、光が見えない時もあります。それでも腐らず、諦めず、昨日の自分を一ミリ超える一歩を積み重ねる。それが私の考える「凡人の美学」です。
闇の深さを知った人ほど、小さな光にも感謝できる。
涙を知る人ほど、人の痛みに寄り添える。
失敗を知る人ほど、一歩前進する有難さを知る。
だから、人生の闇を無駄にしてはいけません。
闇は、光を消すものではない。
光の尊さを、より深く教えてくれるもの。
森羅万象すべてが師。
今日も生かされている命に感謝し、一日一生、今ある光を大切に生き抜いてまいります。
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