森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「己を律する力が、人生を決める」
2026.09.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「己を律する力が、人生を決める」
アメリカの作家マーク・トウェインは、「アダムはリンゴが欲しかったから食べたのではなかった。禁じられているからこそ食べたのだ」と述べています。
「やってはいけない」と言われるほど、やってみたくなる。人間とは、何とも不思議な生き物です。
植木等さんの『スーダラ節』にある「分かっちゃいるけど止められねえ」という言葉も、まさに人間の弱さを突いています。頭では分かっている。それでも心が負け、行動してしまう。この弱さは、子供だけのものではありません。大人になっても、形を変えて私たちの心に潜んでいます。
では、その人間の本質をどう制御すればよいのでしょうか。
私は、弱さをなくそうとするのではなく、まず己の弱さを知ることだと思います。
人間は弱い。だからこそ、自分を律する「軸」が必要なのです。
誰かに見られているからやらない。叱られるからやらない。それでは、本当の自律とは言えません。誰も見ていなくても、「これはしない」「これは必ずやる」と自分自身に約束し、それを守る。その小さな積み重ねが人格となり、やがて人生そのものをつくっていくのです。
もちろん、意志の力だけに頼ってはいけません。人は環境に流されるものです。だからこそ、善い仲間と交わり、善い習慣をつくり、互いに声を掛け合い、弱い心が顔を出す前に善い方向へ自分を運ぶ仕組みを持つことが大切です。
これこそ、特別な才能を持たない私たちができる凡人の美学ではないでしょうか。
一源愛誠を心の根に据え、昨日の自分を一ミリ超える。間違えたら素直に認め、課題即改善で軌道修正する。その繰り返しによって、人は少しずつ己に勝てるようになります。
人生最大の敵は、他人でも環境でもありません。
最大の敵は、弱気己の心です。
そして、その心の舵を握るのも自分自身です。
運命とは、どこかから与えられるものではない。「命を運ぶ」と書くように、一瞬一瞬の心と言動によって、自ら善き方向へ運んでいくものです。
己を律する者が、己を育てる。
己を育てる者が、運命を拓く。
今日も自分の心の船長として、善き方向へ舵を切っていきましょう。
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