森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「暇人が敬遠するような人になる」
2026.09.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「暇人が敬遠するような人になる」
オーストリアの精神科医ジークムント・フロイトの言葉として、「忙しい人間に暇な友達はできない。煮えたぎる鍋にハエが寄り付かないのと同じだ」という言葉があります。
なかなか刺激的な表現ですが、私はここに、**「時間を大切にする人のもとには、時間を粗末にする人は寄りつかない」**という一つの人生哲学を見るのです。
そもそも、「忙しい、忙しい」と口にしている人が、本当に充実した時間を生きているとは限りません。段取りが悪く、優先順位が定まらず、自ら忙しさをつくっている場合もあります。
私が考える「真に忙しい人」とは、予定がびっしり詰まっている人ではありません。
自分の時間には限りがあることを知り、一分一秒を何のために使うのかを決めている人です。
少し時間が空けば、本を読む。考える。身体を整える。家族との時間を大切にする。誰かのために動く。あるいは、自分自身を振り返り、次の課題を見つける。
つまり、何もしない時間が悪いのではありません。休息もまた、明日への大切な準備です。問題なのは、目的もなく時間を浪費することなのです。
四書五経の一つ『大学』には、「小人閑居して不善を為す」という言葉があります。人は時間を持て余すと、ともすれば楽な方へ流れ、つまらないことに心を奪われてしまう。その戒めでしょう。
時間とは、誰にでも平等に与えられているようでいて、決して取り戻すことのできないものです。
私は常々、**「時は命なり」**と思っています。
一時間を無駄にするとは、単に時計の針を一時間進めることではありません。自分の命を一時間使ったということです。
だからこそ、付き合う人も、取り組む仕事も、日々の習慣も、「この命を使うに値するか」と自分に問い続けたい。
そうして本気で生きている人には、時間を浪費するだけの人は自然と近づかなくなるでしょう。
「暇人に嫌われよう」とする必要などありません。
昨日の自分を一ミリ超えるために今日という命を使い切っていれば、結果として暇人が敬遠するような人になっている。
それでいいのです。
人生二度なし。
一日一生。
暇をつぶす人生ではなく、命を燃やす人生を。
今日という二度と戻らない一日を、何に使うのか。
その積み重ねこそが、その人の人生そのものになるのです。
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